私は新卒でSES (System Enginnering Service)に就職して働いています。
自身の経験を例にメリット・デメリットを書いていきます。
この記事を読んで欲しい人は?
こんな方向けです。
そろそろ就活だけど、まだどの職種とかは決めていないなぁ。周りの先輩とかでSEってよく聞くけど、どんな仕事をしているんだろう。
もう2,3年ぐらい今の職場で働いていて、これからはやっぱりIT関連の方が需要ありそうだからIT業界に転職したいけど、未経験でも20代なら転職できるのかな?
SES (System Enginnering Service) って何?
システムエンジニアリングサービスとは、システムやソフトウェアの開発・運用などで行われる委託契約の一種で、対象物の完成などを目的とせずに特定の業務への技術者の労働の提供を行う契約。提供元企業の従業員が客先のオフィスに常駐して技術的なサービスを提供するもの。
e-wordsから引用
つまり、自社ではなく、他の会社に通いながらその会社のシステムやソフトウェア開発を支援する感じですね。
SESでのメリットは
自社の社員が少ないため気軽に作業ができる
客先常駐なので、周りは基本的に客先の社員さん(プロパー)や同じSESの別会社の人と一緒にプロジェクトをまわすことになります。
だから自社で働く場合と違って、出世のために自社の社員との人間関係に気を使わなくても良かったり、ずっと同じ現場にいることはないから、ちょっと合わないなぁと思う人がいても、ずっとこの人達と一緒にいる必要はないって割り切って働けるかも。飲みとか付き合いもないので、気楽ですね。
あまり人間関係を気にして働きたくない、仕事に集中したい人にはおすすめかも。
一つの企業に属しながら、色々な企業に行けます
例えば、最初は4月から6月まで品川で働いてたけど、7月からは新宿でとかですね。
引っ越しが必要ない程度で、職場が変わります。プロジェクト自体が変更の時もありますし、システムは複数の会社が関わっているので、プロジェクトの工程内で一時的に別の場所で働くことも。
色んな人や環境の元で働ける
色んな会社の雰囲気とかカラーが分かりますね。色んな人を見れるから、面白いです。
例えばこんな人も。。
- 15分に一回タバコを吸いに出かける人だったり、
- 会議中うとうとしてるように見えて実は話を聞いてて質問されたらズバッと答える人
例えばこんな職場も。。
- 高頻度でお菓子が配られる
- 掃除をみんなで定期的にやる
- 外の自販機より安く設定された飲み物が買える
自分のスキルに合わせて企業先が変わる
システム開発といってもいろんな業種や工程があるから、プロジェクトの内容や役割によって求められるスキルが変わってきます。
例えば、今までやってたのがテスト工程だった場合は、別の分野のテストを行ったり、
あるいは工程が上になり、テスト設計や詳細設計に携わったりします。自社の取引先や方針次第ですね。
SESでのデメリットは?
勤務時間等も全て客先次第になります。
自社でフルフレックスタイムを採用していたり、10:00~18:00までが就業時間ですと書いてあっても、客先がフレックスタイムを採用していなかったり、始業が8:45~17:45ならそちらに合わせないといけない。
帰属意識が薄まります
客先での作業が基本で自社に戻ることがないと、自社の社員としての意識が薄まってきます。会社によっては週に何回か帰社日を設定したり、会議をしたりするところもあります。
未経験でスキルが身につきにくい
客先常駐の会社では、システム開発やプログラミング未経験でも採用される所が多いと思います。未経験でも入れるということは、未経験でもできる作業を担当することもあります。
こんなことも….
- テスト仕様書に沿ってひたすらテストを実施し、エビデンスにキャプチャを貼り付ける
- エクセルシートから違うシートへデータをコピー貼り付け
- 電話受けをして隣の人に渡す作業をひたすら繰り返す
テニスでいうボール拾いのような感じでしょうか。
単純作業が続くのが嫌な人にはおすすめできないです。
勤怠表を複数書く必要がある
こちらもあるあるかと思いますが、客先では、客先の、自社では自社でそれぞれ勤務時間を記載し、提出する必要があります。休憩時間の指定もあり、各社バラバラのため煩わしく感じると思います。
SESに対する疑問
SEってプログラムを書くイメージだけど、プログラマーじゃないの?
必ずしもコードを書くとは限らないです。システムを作るのが目的ですが、システムを作る過程では、色々な人が関わっています。その人たちの間を取り持つのもSEの仕事です。顧客との進捗状況の報告連絡や段取りや調整が最も重要です。目には見えないけど、いないと困る存在です。
プロパーのみだとプロジェクトを進められないため、SES企業に依頼するのです。
SES企業の見つけ方は
実際にSES企業はどうやって探すのでしょう? SESと直接は書かかれていないため、わかりづらいです。次のキーワードがあればそれっぽいかも。
- 勤務地が23区内、都内各所・首都圏・プロジェクト先によるなどエリア内などで限定されていない。
- 固定残業代が設定されている
用語集
プロパー:
客先で担当プロジェクトを担当している正社員の方
パートナー:
客先から見て担当プロジェクトを手伝って頂いている協力会社 (←SESはこちら)
フレックスタイム制:
合計の労働時間が設定されて、必ず会社にいないといない時間(コアタイム)を満たせば、勤務時間の始業と就業を社員が柔軟に決められる。フルフレックスタイムだとコアタイムがない。
エビデンス
テストした結果を残すために必要な成果物です。テスト実施に必要な入力データや手順、結果のデータのこと。
作成には時間がかかって、泥臭い作業なので、忍耐力と正確さが試されます。
結果的に自分を守ることにもなるので、大切な作業です。
最後に
一概にSESといっても、どの業種でどの工程に携わるかによって様々だと思いますが、どんな感じなのか、SES企業への就職・転職の参考になれば思いますね。自分自身はあまり業態について詳しく知らずに入ったので、入る前にこれは知っておきたかったですね。
Всего Вам доброго, до встречи! (ごきげんよう、また会いましょう)